おおくぼ内科クリニック

豊田市浄水町 内科・消化器内科 おおくぼ内科クリニック

〒470-0343 愛知県豊田市浄水町南平56-1
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ピロリ菌のはなし

ピロリ菌のはなし

ピロリ菌は胃のなかに住んでいる細菌の一種で胃十二指腸潰瘍や胃癌、慢性胃炎、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病など様々な病気の原因になっています。若い世代の感染率は低下していますが、高齢な人ほど感染している人は多く60歳代では60~70%の方が感染しています。2013年2月21日から「慢性胃炎」もピロリ菌の検査や治療が健康保険で行えるようになり、多くの患者様がピロリ菌の検査や除菌治療を受けるようになりました。
 
・ピロリ菌の検査
慢性胃炎の患者様がピロリ菌の検査を受けるためには内視鏡で慢性胃炎と診断されることが必要です。当院では鼻から細い内視鏡を挿入して検査しますので検査を楽に受けることができます。なんとなく胃の調子が悪い方や胃癌が心配な方は内視鏡検査を受けられてはいかがでしょうか。内視鏡検査で慢性胃炎と診断された方は、血液や尿を用いてピロリ菌の抗体を検査し、結果は1週間後に外来でご説明致します。
 
・除菌療法
ピロリ菌抗体が陽性の患者様は除菌用のお薬を1週間分処方します。お薬は抗生物質が2種類と胃酸分泌を抑制する薬が1種類です。副作用は下痢、味覚異常などがありますが軽微なものです。
 
・除菌判定
当院では除菌薬を飲み終わってから4週間以上後に「尿素呼気試験」という検査を行います。これは体に無害な試薬を飲んでいただき、飲む前と20分後に「吐いた息」をビニール袋の採取し検査に提出します。これでピロリ菌が除菌されたかどうかの判定は1週間後に結果をご説明いたします。現在除菌療法の成功率は70%程度ですが、うまくいかなかった患者様は厚生労働省に認められている別の組み合わせの除菌薬を再度1週間内服していただきます。これを二次除菌といいますが、二次除菌まで行えば90%以上の患者様の除菌が成功します。

 

ピロリ菌の除菌成績(おおくぼ内科クリニック)

対象:2013年10月から2014年9月の1年間に当院で除菌判定を行った患者様75名

病気の種類: 胃潰瘍 11名
十二指腸潰瘍 10名
胃潰瘍+十二指腸潰瘍 4名
慢性胃炎 50名



総合除菌成績(一次除菌成功+二次除菌成功):73名(97.3%)